アルプスから高尾山

国際結婚しスイスに5年住んで帰国した主婦が日本とスイスのギャップに弄ばれる

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スイス人と付き合い始めてビックリしたこと 〜体質編〜

よく欧米人は体臭がキツイとか毛深いとかいうウワサを耳にするが、果たして実際のところどうなのだろうか。
くだらない、そんなのどうでもいいと言いつつ実はちょっとだけ気になっているあなたの参考になりますように。
ちなみに私は残念ながら旦那以外のスイス人男性とお付き合いしたことはないので、今回は単にある1人のおそらく平凡なスイス人男性の肉体に関して私がビックリしたことを述べることとなりますのでその点ご了承いただきたい。



①体臭の真実

結論から言うと一般的な日本人のそれと比べると気持ち強め。
どの程度かを文面で伝えるのは難しいが、彼は季節に関わらずデオドラントを毎日必ず使用する。
夏場だけデオドラントスプレーをシューっとひと吹きしていた私は、彼が一年を通して1日たりとも欠かさず使っていたことに驚いた。
旅行先でデオドラントを忘れたことに気づくとすぐに買いに走る。
愛用しているのは先にボールが入っていてコロコロ回るタイプのもの。
スプレータイプは効果が薄いとのこと。

初めて彼のTシャツを洗濯し干したとき、脇の部分が全て変色しゴワゴワと硬くなっていることに気がついた。
最初はわからなかったが、これはデオドラントの中に含まれるパウダーのせいらしい。
スイスにいたときはパウダーフリーという商品も売られていた。
そうなるまでデオドラントを頻繁に塗り塗りするスイス人は少なくないのだろう。

しかし体臭がキツめなことを自覚している彼は私よりもずっと清潔で、いつもデオドラントの良い香りを漂わせているため彼の体臭に悩まされたことは一度もない。
むしろ外国のデオドラントの香りは嫌いではない。
香りといえば、洗濯用洗剤の匂いも強め。
これも彼ら欧米人の体臭を意識してのことなのかもしれない。



②ウララそんなとこまで体毛

手の平と足の裏以外の全てに生えていると言いたい衝動にかられるが、もちろんそんな事はないことは顔を見ればおわかりいただけるだろう。
ただ、毛というものは縮れ具合などに多少の違いがあるとはいえ、体のどこに生えている毛でも全ては同じ『毛』である。
何が言いたいかというと、毛は生えている場所によってその呼び名が変わるのである。
つまり鼻に生えるのは鼻毛、口の付近に生える毛は髭などと名付けられている。
ところが私の旦那の身体の表面を覆う毛の中には、何毛と呼ぶべきかわからない、当の本人たちも自分は何毛に属するのか解らず、自らのアイデンティティーを確立できずにいる者たちが多くいる。

床屋さんは髪を切り進め彼の襟足にカミソリやバリカンを当てるとき、そのTシャツの襟の中までまだらに続く毛難民を目で追い、襟足がどこまでかを決めなければならないプレッシャーに手に汗握るだろう。
目を凝らし数ミリでいいから毛の無い境界線が見えないか探すだろう。
なんて要らぬ心配をしてしまう。
いや待てよ、相手はプロだ。
毛があろうが無かろうが骨格的に襟足はここまでというラインが存在するのかもしれない。


そして同じような状況は身体の前側でも繰り広げられる。
鼻毛口髭顎髭◯毛首毛◯毛胸毛…(以下省略)と体毛続くよどこまでも。
きっと日本人男性でもこのくらい毛深い人は割といるのかもしれない。
ただ日本人の毛深い男性との違いは、こんなに毛むくじゃらなのに毛の色が明るめなせいであまり毛深いイメージがないこと。
そしてもちろん抜け毛は落ちるが床にあると私の黒い髪の毛の方が目立つのが悔しい。



③え、今あなた耳から何出した⁈ ※汚い話が苦手な方は以下ご注意ください。

体臭や体毛は想定内だったが、これは全く予備知識が無かったことだったのでショッキング度はぶっちぎりだった。
ではちょっと汚い話なので手短に。
ある日彼が白い綿棒を使って耳掃除しているのが何となく視界に入る。
そして彼が次の瞬間その手に持っていた綿棒を耳の中から出したら綿棒の先端が赤く染まっていた。
うわっ、いじり過ぎて血が出ちゃったの⁈いや、それは紛れもなく彼の耳垢だった。
そして初めて欧米人の耳垢が我々のそれとは質感も色も全く違うものだと知った。
ねっとり湿っぽくて赤褐色。
私は赤味噌に似ていると思う。

私のかわいい2人の子供たちも見事に耳垢は湿っている。
色はまだ長男が田舎味噌で次男は白味噌。
秋葉原で耳かきしているお姉さん達も欧米人客を相手にしたことがあるに違いない。
追加料金なしであれはナシでしょなんて文句が聞こえてきそうである。