多摩動物公園の年間パスポートを手に入れてから早4ヶ月。
今日、来園4回目にして初めて日本ではここでしかお目にかかれない絶滅危惧種のタスマニアデビルまでたどり着いた。
というのもこの多摩動物公園、園内がほぼ坂道と言っても過言ではないほど上って下ってまた上っての繰り返し。
長男は下り坂のたびに全力で走り降り、上り坂になるたびに「だっこ」と言う。
そんな調子なので、入り口から遠い場所に陣取っているタスマニアデビルは「また次回」に回され、4回目の今日やっとその姿を拝むことができた。
じゃん
じゃじゃん
デビルを期待すると拍子抜けしてしまうようなその出で立ち。
体長は50センチくらいだろうか。
小さいクマ+タヌキ+ウリ坊といった雰囲気。
頭でっかちで短足。
歩き方が特徴的で、足の運びは馬っぽいがバランスが悪い。
運動神経が悪い人の走りを彷彿とさせる。
でもそれがかわいいっちゃかわいい。
でも手放しにかわいい!と褒める気になれないのはその名前のせいなのかもしれない。
肉食。そして有袋類。
その見た目からは想像しにくいが凶暴な性格で顎の力が強く骨までバリバリ噛み砕くらしい。
こわ。
一方で、自分より大型の動物に対しては臆病で、格上の個体や人間等に対して牙をむき出してうなるのは攻撃性のゆえではなく、むしろパニックになっているか直接的な争いを避けるためのハッタリである。大きく口を開けて叫びつつ今にも襲いかかってきそうな野生個体に遭遇したら、人間はそのまま距離をおいて黙って待つことである。攻撃しなければ、逃げていく。
え、なんかパニックとかハッタリとか、イタい人じゃん。
“攻撃しなければ、逃げていく”って断言されちゃってるし、見透かされている。
かわいそうになってきた。
元絶滅危惧種。
ただ今大発生中。
怖いもの無しの寝姿。