旦那不在の週末。
私1人で息子ら2人連れて出かけるの大変だからと家で過ごす選択をしたら最後、
自分で自分の首を締めることになる。
一日中イライラしながらあっちこっちへ動き回る乳児&幼児に向かってあれダメこれダメと大声を出し、心身ともに疲れ果てて最悪な気分で月曜の朝を迎えるのは目に見えている。
といっても天気もすっきりしない日曜日、どこへ行こうか。
そうだ、先日帰国した義理両親が訪れて私たちも絶対行くべきと絶賛していた高尾山に新しくできたミュージアムへ行こう。
起きている時間の3分の1は鼻の穴か口に指を突っ込んでいる長男と、同じく3分の1を数日前に習得したバイバイをしながら過ごす、生後10ヶ月にして腱鞘炎の心配がある次男を連れて出かける。
高尾山口に到着。
高尾山に登る目的ですでに引っ越し後4、5回は来ているが、今回はスイスの山男の欠場により山ではなくミュージアム方面へ。
あった。
外観は日本家屋調だがモダンな建物。
中に入ると真っ先に目に入るのはこれ。
真っ白な壁にぽつぽつと展示された動物や鳥の剥製。
一番左は生身の幼児。
ここでプロジェクションマッピングが行なわれるのだが、これが予想以上の見応えだった。
季節毎に様々な顔を見せる高尾山の魅力が8分間に凝縮されている。
それ以外に高尾山に生息する昆虫や植物の展示や、木の実を思う存分触れる場所も。
大量の木の実の中からどんぐりを探すどんぐり。
また、子供たちが靴を脱いで遊べるキッズスペースには、ミニ高尾山なのか緑色の山があり、図鑑や絵本も用意されている。
今日はたまたま顕微鏡でオタマジャクシを観察できるイベントまで催されており、子供に貴重な体験をさせてあげることができた。
そして隣接されている森林ふれあい推進センターではクラフト体験ができる。
これまた無料。
私たちは初心者向けのアンパンマンを木でこしらえた。
その後はミュージアムの建物の前で思う存分走り回る。
そこは芝生の広場になっていて、人工の池があり、そこで遊べる簡単なグッズまで無料で貸し出している。
息子はその池で2時間近く遊んでいた。
私は日本に引っ越してからますます外遊びを積極的にさせようと思い、子供たちを連れて近所の小川がある公園によく行くようになった。
そしていつの間にか長男は、水をみたらズボンを脱ぐ子になっていた。
そんな彼は今日、私がちょっと目を離した隙に池の方へ向かって走っていき、池の隣にあるベンチでくつろぐご高齢の女性にお尻を向けてズボンを脱ごうとしていた。
まずいと思い走って追いかけたが、私が着いたときにはズボンもその下のパンツもずり下げておばあさんの目の前に生の尻を晒していた。
平謝りする私に、その女性は、自分の息子もそんなころがあったのよねぇ、もう50歳だけど。と笑ってくれた。
またまた温かい目に見守られて子育てできるありがたさを実感する。
おすすめされたし無料だったら行ってみようかなと大して期待せずに訪れたTAKAO 599ミュージアム。
決して広くはないその空間の居心地がやけに良くて、親子共々満喫し、朝から夕方まで滞在した。
次回は旦那も一緒に再訪すること間違いなし。
長男は大変気に入ったらしく、帰りの電車ですでに「また来よーねぇー」と何度も言っていた。
親子連れには自信を持っておすすめする。
私としては『イケてる児童館』としてこれからも活用させていただくつもりである。
館内の白さと外から入る日光の明るさにより私の淀んだ心も浄化された気がした。
浄化されたと思えてたんだ。
家に帰り歯磨きしたがらない長男を羽交い締めにして怖い顔で『仕上げはお母さん』する前までは。