アルプスから高尾山

国際結婚しスイスに5年住んで帰国した主婦が日本とスイスのギャップに弄ばれる

MENU

10年以上前のことでもいいなら #Me Too だった件

ここのところメディアで毎日のように『セクハラ』という言葉を耳にする。
今までの私の人生ではあまり縁の無かったもののように思う。

いや、思い起こせば一度だけ今考えたらセクハラと言っていいかもしれないことがあったな、そういえば。
すっかり忘れていたけど。

大学卒業直後にちょっと変わった上司のもとで働いたことがあり(彼の個人経営)、やたら彼の母親と会わせられる機会が増えてきたなと思っていたら、「もし僕が◯◯(私)さんと結婚したら」と本当にある日とつぜん言われてギョっとしたことがあった。
その数日後に辞表を出した。
休憩時間に彼の習っていたサルサの練習に付き合わされ始めたころにもっと警戒するべきだったんだろうな。
じゃあ、今さら #Me Too


今考えたら休憩時間に上司とサルサ踊るって頭おかしいだろ。
まだ私の就職先がキューバとかプエルトリコだったとかなら話は別だが。
4年間の大学生活で遊び尽くして頭がアッパラパーになってたんだな、きっと。


でもこの人とサルサ踊るのはイヤだと思いながらも、その頃の私でさえ10歳も年上な上司がまさか自分をそんな目で見るなんて想像していなかった。
今回のTOKIO山口メンバーの事件、これはセクハラというよりわいせつ行為だか、女子高生を軽率だったという声も上がってるようだ。しかし30歳近くも年上の男性に家に誘われたからといって、私個人的には彼女達はそんなことが起きるなんて考えていなかったと思う。
本当に怖かっただろうと思うと気の毒でならない。


そんな彼女達の苦しみと比べるつもりなんてないが、我が家でも昨夜セクハラが起きた。
仕事から帰った旦那が私を見るなり放った第一声。

「あれ、そのズボン新しいね」


一時期、異性の服装に関してコメントすること自体がセクハラになるなんて極端なことを言っている人がいたが、私はそんなことを言いたいのではない。
私の履いていたズボンは4年前に買ったものだった。
そしてたまにしか履かないズボンな訳でもなく、その証拠に紺色のズボンの膝の部分が色が抜けて白っぽくなってきていた。(はい、お手頃品です。)

言われた私の気持ちを言葉に表すのは非常に難しい。
悲しみと残念と諦めと蔑みが入り混じった気持ち。
蔑みなんて大げさなと思われる方もいるかもしれないが、彼がこれをやるのはおよそ2ヶ月に1度ペース。
全然新しくない、むしろ5年以上は持ってるけどっていう服たちに「はじめまして」となるらしい。
でも私も毎日のように同じ服を着る人間だから久々に違うの着るとアレ?ってなるのかな。
なれそうでなれないミニマリスト - アルプスから高尾山

やっぱり彼のことをそんなに軽蔑する必要ないだろう。
いや、これがあるのである。
理由は私が2日前に髪を5センチほど切ったことに対しては全くコメントがないから。
私の首から下しか見てないのかな。私より20cm以上デカいのに?

もうね、結婚した相手に対する極度の無関心はセクハラなんじゃないかと思う。
相手が不快に思ったらハラスメントらしいからね。

興味ないならコメントしてくれるな。
あるふりされるとミゼラブルですわ。

すかさずズボンは新しくないが髪の毛切ったの気づいてないのかと問い詰める意地の悪い私。

「あ、そうか。言われてみればそうかもね。
でもね、オレがヒゲを長く伸ばしたあとに剃ってもみんな気づかないんだよね。なんか今日違うくない?って言われるけどヒゲだって気づかないんだよ。おもしろいね。」

気まずくなると良くしゃべる。

挙げ句の果てには、私が髪の毛を5センチ切ったことより、なかなか伸びない次男の髪が数ミリ伸びたことの方が気づくと言い出す始末。

そしてしゃべる話題も尽き、ケータイと子供たちに逃げる超人ハルク


いや。私のズボンの前に自分の服でしょ。

私が皮肉たっぷりに「ハルクみたい」と言うとハハハと笑った彼は、自分が全身ミドリ色で職場に行くことは気にならないご様子(ハルクは私服勤務)。


てか実は私がおくれてるだけで巷では全身ミドリが流行ってるのか⁉︎


ハルクが私を不安にさせる。