アルプスから高尾山

国際結婚しスイスに5年住んで帰国した主婦が日本とスイスのギャップに弄ばれる

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知らなかった! 実はスイス人が発明したもの

欧州で大国に囲まれた小さな国スイス。
私の第二の故郷になってしまった国スイス。
若い頃から海外への憧れはあったけれどまさかヨーロッパのアルプスのイメージしかない国に住むとは思っていなかった。
今日はそんな山好き以外の日本人に馴染みの薄いスイスの株を上げるべく(←余計なお世話)、日本人の我々も慣れ親しんでいるアレやコレが実はスイス人による発明だったよ!というものをご紹介したい。

その前にスイスってどんな国?

このブログでもちょこちょこスイス情報を小出しにしているが、改めてスイスの基本情報を超簡単にご説明。

まずはいきなりどん。

国旗

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スイス人は国旗を多用しているイメージ。スイス製商品のパッケージにしつこいくらい国旗がついている。

そしてこの国旗、助けを必要としている方々が身につけている【ヘルプマーク】にそっくりで、スイス人旦那はこのマークを見かけるたび「あ、またスイスファンの人がいる」と小声で伝えてくる。彼はよく気づくのでいつでもヘルプする準備ができている。
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確かにハートまでついているので『I LOVE スイス』感あり。

面積

41,285 km2 (日本 377,972 km2)
参照:スイス - Wikipedia

人口 (2018年)

854.5万人
(日本 1億2652万人)

      

公用語

話者人口の多い順から ドイツ語フランス語イタリア語、そしてロマンシュ語(話者数は総人口の0.5%未満)

主要都市

ベルンが首都だが最大都市はチューリッヒ。その他、フランス語圏最大のジュネーブ、時計の見本市で知られるバーゼル、そして国際バレエコンクールで有名なローザンヌ等。
そして山に興味がある人なら聞いたことがあるであろう主な観光地はマッターホルンがあるツェルマット、ユングフラウの拠点になるインターラーケン等。
     

スイス人の素晴らしい発明品

ここまでのスイスに関する情報なんてぜーんぜん知らないわ。なんて言っている貴方もご心配なく。
『知らないなんて言わせないような日常に欠かせないものが実はスイス人による発明だった』
さあ、いってみよう。


1、ミルクチョコレート

スイス人の薬剤師アンリ・ネスレという人物が粉乳を発明しチョコレートに混ぜて作ったのがミルクチョコレート。
アンリ・ネスレ - Wikipedia

そう、このネスレさん、あの泣く子も黙る世界最大の食品・飲料会社ネスレの創業者である。ネスレがスイスの会社だと知らなかった人もいるのではないだろうか(スイスに行く前の私です)。
ネスレといったらネスカフェやキットカットのイメージだが、もともと乳児用の粉ミルクで成功した企業。
老若男女に大人気のご当地キットカットもこのスイス人がいなければ存在していなかったかもしれない。


2、アルミ箔

最初にアルミ箔を製造販売したのは1910年、スイスのアルミ精錬会社 J.G. Neher & Sons とされる。

引用元:アルミ箔 - Wikipedia

“とされる”という語末が怪しくないわけでもないが、他のサイトではアルスイスという会社が板チョコのラップ用にロール式アルミホイルを発案とある。
創造的なスイス - SWI swissinfo.ch

違う会社だがどちらもスイスってことで、やはりスイスが発祥のようだ。
もしスイスでアルミホイルが発明されていなければ、我々は未だに焼き芋大会で皮が真っ黒に焦げた苦い焼き芋を食べ続けていたことだろう。


3、マジックテープ

またの名をベルクロともいうが、これらは商標で正式名称は面ファスナーというようだ。

ベルクロはフランス語の velour(ビロード)+ crochet(鉤)の合成語である。商標権者は、1952年にスイスで Velcro S.A. として設立され、現在はアメリカ合衆国ニューハンプシャー州マンチェスターを根拠地とする、ベルクロUSA社(Velcro USA Inc.)である。

面ファスナー - Wikipedia

これはもう小さい頃からお世話になりっぱなしである。子供の靴といったらベルクロ付きが定番だ。
そして産後の骨盤ベルトもベルクロ付き。
もしスイスでベルクロが発明されていなければ、産後の妊婦の骨盤はいつまでもグラグラだったろうし、あの大人気なアディダスのベルクロスニーカーも存在しなかったのだ。



4、ドリア

これはうちのスイス人旦那もスイス人の発明だと知らなかった。彼の友達のスイス人たちも口をそろえて「知らない」と言う。
何故ならこのドリア、スイスには存在すらしないからであるぅぅ!

2018年現在知れ渡っているドリアの原型は、1930年頃横浜ホテルニューグランドの初代総料理長であったサリー・ワイルが、体調を崩した欧州の銀行家のために即興で提供した料理であると考えられている[2]。

引用元:ドリア - Wikipedia

このサリー・ワイルという料理人がスイス人なのだ。つまりこのドリアに限っては、スイス人が日本で発明したものとなる。
このスイス人の発明がなければ、あのサイゼリアの代名詞である超人気メニュー『ミラノ風ドリア』は存在しなかったのであるぅぅぅっ!
お金のない学生時代にミラノ風ドリアがあったからこそ今この世に生きているという人がどれほどいるだろうか。



以上、スイスの発明についてご紹介したが、皆さんのスイスに対するイメージアップに少しでも貢献できただろうか。
すごいのはスイス人の発明より『ミラノ風ドリア』の価格設定という印象を残してしまった気もしないではないので繰り返しておこう。

ドリアはスイス人の発明です!
周りにスイス人の知り合いがいる方はぜひ彼らに『ミラノ風ドリア』の存在を教えてあげて欲しい。

あ、どうしたってサイゼリア推しで終わるならついでにもうひとつ。

スイスの両親が遊びに来たとき、日本で連れて行ったレストランで彼らが一番喜んだのは、いい和食の店が見つからず仕方なく連れて行った『サイゼリア』だった。

(イタリアはスイスの隣国です。)