アルプスから高尾山

国際結婚しスイスに5年住んで帰国した主婦が日本とスイスのギャップに弄ばれる

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欲求不満か愛情不足?爪を噛み始めた我が子に焦る

久々になってしまったブログの更新。
その理由はいろいろある。

当たり前のことかもしれないが、長男が夏休みでずっと家にいるようになってから自分の時間を持つのが難しくなった。その後バタバタしながら実家に帰省。

そして更新が滞った最大の理由。それは息子が爪を噛み始めたこと。

爪を噛む子の心理

何を隠そう、この私も小さいころに爪を噛む癖があった。
そして私がハイティーンになったころ、私の母が急に私に打ち明けた。

「あなたが小さかったとき爪を噛み始めたから小児科で相談したら、娘さんは欲求不満ですからもっと遊んであげてくださいって先生に言われちゃったわよ」と。

長男が爪を噛んでいることに気が付いたのは夏休みに入る前だった。
気付くたびに手を口に入れないように軽く注意していた。
しかし夏休み入り、幼稚園では暇を持て余す間もなく園庭で友達と遊んだり工作したりしていたのが無くなり、爪を噛める時間も増え、母親は家事を終えると公園に連れて行ってはくれるもののすぐに「そろそろ帰ろう。(この暑さからあなたを守るために)」と言い出すし、寂しくて満たされなくてやっぱり時間もあるし手がお口に吸いこまれた。

その結果、気付いたときには全指が目を覆いたくなるような深爪になっていた。

やっぱりアレか、アレなのか

そこで我が母親からの呪いの言葉が脳内にこだました。


『欲求不満・・・』


もう30年も前の話だし、医学も日々進歩してるしきっと今は違う原因が解明されているはず。

でももし本当に爪を噛む原因が欲求不満だったとしたら、我が子が欲求不満な原因は明らかに私にあるのだ。
それを認めたくない自分がいた。めちゃくちゃ適当に育児してるくせに。

なぜなら私はこんな奴。

白米をお茶碗半分しか食べない私。
「そんなに食べてないのに産後の体重が戻らない」と言っている私。
おかずをその10倍くらい食べていることは普段は気に留めていない。

子供を毎日のように公園に連れていく私。
そのあと家に帰ってきてボケーっと携帯でニュースを眺めているうちに
子供そっちのけでニュースのリンクをハシゴしちゃってることもやっぱり普段は気に留めていない。
遠くから「ママ、ママー‼」と呼ばれて意味不明に真剣な顔で「ちょっと待って」とか言ってしまう私。
見てるニュースは存在すら知らなかった若い女優のスキャンダルとか。
もう何だってよくなっているーーー

これはまずいぞ。


ネットで恐る恐る調べる。
「子供 爪を噛む原因」

すると出てくるのは案の定『欲求不満』そして『愛情不足』。
自分の非を認めざるを得ない。だって思い当たる節だらけ。
ブログ書いてる場合じゃなーいw
という訳ではないんだが、焦って余裕無くなった器がおちょこ大な私。


今のうちにやれる欲求不満対策

こんな私もついにパートタイムで仕事を始めることが決まり、息子の夏休み明けには一緒に過ごせる時間が少なくなることに。
再び働くことは望んでいたことなので嬉しいが、こんな状態のままでは息子の爪を気にして仕事が手につかないなんて状況にもなりかねない。
時間のある今のうちに何とかしなければ。


そう思ってこの3週間は息子とたくさん出かけた。
欲求を出来るだけ満たしてあげられるように楽しいことをたくさんしよう。
公園は私が飽きるので、もっと大げさにアクティビティーをした。

めちゃくちゃ久しぶりに東京ディズニーランドにも行った。

暑くてしんどいときは室内で楽しめることをしようと水族館へ行った。
結果、この夏は3か所の水族館に行って息子がアジとサバ以外の魚の名前を覚えた(マグロ)。

一度は天気予報を確認せずに猛暑日の中うっかり動物園に行ってしまった。
ぐったりと横たわる動物たちを堪能し、最後に訪れた小動物コーナーにいたウサギのうちの1羽が姿勢よく座って前を向いたまま尋常じゃなく痙攣していたので、
これはただ事ではないと思い飼育員の方を呼んだら、
「これだけでは暑さなのかただ緊張しているだけなのか判断できかねますが、ご報告ありがとうございます」と言われた。
私たちのせいで震えていた可能性を突き付けられて狼狽した。
気になって1時間後くらいに見に行くと、もう震えていなかった。
(ウサギ、なんか、ごめん。)


そして実家に帰ってたくさん遊んだ。
海にも繰り出して、釣りもした。
私がウハウハ言いながらサビキで小アジを釣っていると、隣で息子が
「今日も一日がんばったから」
とバケツを泳ぐアジ1匹ずつに労いの声をかけつつ海に還しているのに途中で気づいた。
釣っても増えないアジ釣りに夢中になりすぎて気付けば私はこんがり焼けていた。
隣の白人旦那は露出したとこだけ真っ赤になって、紅白幕みたいになっていた。

東京へ帰り、私はママ友の1人と偶然会った。
「実は家族でグアムに行ってきて」
そういう彼女の肌は真っ白だった。
はたから見たらグアムに行ったのは間違いなく私のほうだよな、と自分の真っ黒に焼けた腕を撫でた。


こまめに更新しないと書きたいことがたまっていつも以上に支離滅裂なブログになることがわかってきたところで話を戻すと、
結局長男の爪には苦いマニキュアを塗ることにした。

どてっ。


これ、偶然ながらスイス製。このマニキュアのメーカー自体はスイスやフランスではよく見かけていて私もスイスにいたころから使っていた。
この爪噛み防止マニキュア。苦いといってもどの程度か興味をそそられて自分でペロっと試してみた。

うん、すぐに浮かんだ似た味のものは『生のゴーヤ』。
ゴーヤサラダが好きな方にはきっと逆効果なのでご注意を!
ちなみに息子はたまに癖で口に手を運ぶが苦いのですぐに出すようになった。
そして爪がキラキラ輝いているのにご満悦でめでたしめでたし。


さてと。明日は何して遊ぼうかな。
震えてたウサギのお見舞いにでも行こうかな(←ネタ切れ)。