アルプスから高尾山

国際結婚しスイスに5年住んで帰国した主婦が日本とスイスのギャップに弄ばれる

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8年ぶりのディズニーランドで発見したミニーとスイス人の共通点

あっという間に前回の更新から1カ月が経とうとしていることに気付き、
部屋は散らかっているけどブログ更新を優先することにした。

夏休みも終わり子供たちの幼稚園と保育園も始まり、私も再就職までの短い時間を有意義に過ごそうと資格の勉強をしたり短期間のバイトをしたりしていた。
それに加えていつも家事育児を積極的にやってくれる旦那は出張続き。
ブログを書く時間が全く無かった訳ではない。しかし子供が寝静まった後あらためて散らかり放題のアパートを見渡すと、こんな状態でブログを書くわけにはいかないと気が滅入るのだった。


何度片づけても勢いよくひっくり返されるおもちゃ箱。

何度片づけてもあちこちで発見される不時着した紙飛行機。

そして雨続きだったせいでたまりにたまった洗濯物の山。
ごらん息子よ。まるでスイスのマッターホルンだよ。


立ち止まって現実を見るとあることを思い出した。
何を滅入っちゃってるんだ自分。もともとズボラでめんどくさがりで、それを誇りに35年も生きてきたじゃないか。
危うく真面目に主婦しそうになってた。旦那がいないことによりいつもは影を潜めている親としての責任感がひょっこり顔を出したのだろうか。
惑わされてはいけない。
家を片付けることよりも、忘れる前にこの夏のプレシャスな思い出をここに記すことを優先しなければ。


ディズニーランド事件簿

あまりにものどかなスイス生活によりその存在を忘れかけていた東京ディズニーランド。
なんと団体割引価格で行けるチャンスが到来した。
しかし今まで私と旦那はディズニーランドやディズニーシーに行くたびに喧嘩をしてきた。

10年前、スイス人の彼(現夫)とディズニーシーに行ったが、ディズニーリゾート初体験の彼はアトラクションのために長時間並ぶことが理解できなかったようで、こんなんにそんなに並ぶ意味が分からないと言われた私が文化の違いに泣いた。そして軽くキレた。(これだから田舎者は。ってスイス人のことバガにしったあだすもトーホグ人だっぺ。)

その後行ったパリのディズニーランドでは、電車で向かった際に降りる駅がわからず適当に切符を買ったら見事に間違えていて、結果、無銭乗車とみなされ罰金を払わされた。(このとき初めてフランスやスイスでは乗り越し精算システムがないことを知る。)
乗り越し精算すらさせてくれないフランスのシステムのイケてなさに立腹した私はディズニー入場前からプンプンしていた。(今となっては自業自得の極みだと過去の自分を恥じるが、当時フランス人に影響されていた私は怒れるチャンスを探してはプンプンしていた。)

こんな痛い思い出しかない私たちのディズニーランド。
旦那はもともとディズニーランドが好きなタイプでもないし、きっと行きたがらないんだろうなと聞いてみたところ、返事は意外にも
「行こうよ」
私が反対する理由はない。


雨のディズニーランド

団体割引料金で入場できる日程はあらかじめ決まっていた。
猛暑続きの8月。子連れということもあり、暑さや熱中症対策の心配ばかりして、現地で飲み物に散財してたまるものかとペットボトルに入れた麦茶を冷凍庫にこれでもかと放り込んでいたのに、当日は雨。気温も低めだった。
涼しかったけど、この日のために用意した麦茶だから意地でも持って行った。

ディズニー大好きな友人と現地で待ち合わせし、もう我々のプランは彼女についていくのみ。

彼女はネットでショーの抽選に応募してくれたりピザ食べたいといえばピザ屋に連れて行ってくれた。
ピザと一緒に家から持ってきた麦茶を飲もうかとバッグから取り出したがまだ半分以上凍ったままだった。
子供には足りるけど私の分は無いなと思ったので、ピザと一緒に私の分のスプライトだけ抜け駆けして買ったら、席に着いた瞬間にテンション上がってはしゃぐ長男がスプライトをぶちまけた。

ディズニーランドでは子供をないがしろにすると罰が当たるようだ。


雨のパレード

ディズニーランドでは、一日に何度かパレードが開催されているが、雨の日は雨の日用のパレードに変更になるようだった。
巨大な山車に乗ったミッキーその他のキャラクターたちがものすごいテンションで踊ったり手を振ってくれるのだ。
これには子供も大喜び。
キャラクターの周りでは、人間様のダンサーたちもパレードを盛り上げる。
しかしちょっと気になったのが、キャラクターもダンサーも手にホースのようなものを持っており、そこからすごい勢いで放水されていることだった。
確かに雨は降っている。私たちもレインコートやポンチョなどを着て濡れないようにはしているのだ。
でも、こちらに向かって容赦なく放水してくるニコニコのお姉さんダンサーズに手放しで喜べない自分がいた。
ちょっと目を背けて【こっちは間に合ってますオーラ】を出そうとしている自分に気づいた。これはマズかったと反省した。
相手は演者、私は観客。
観客が演者に忖度を求めてはいけないんだ。


ミニーの家

トゥーンタウンに行ってみた。ここは小さな子供向けのアトラクションが多め。
旦那と長男が車系アトラクションに行き、私は友人と次男とミニーマウスの家に行った。
ミニーマウスといえば、ミッキーマウスの恋人である。
家に入ると、目に入ってくるのは可愛らしい家具、そしてなんとミニーのTO DOリストまである。
気になったのは、『ミッキーのおべんとうをつくる』という項目。
ふむふむ。ミニーも男に尽くす系の女なのか。私とはタイプ違うな。
いや、リストには書くけどやらない人パターンもあるか。でもネズミってマメそうだよな。

そんなことを考えながら奥の部屋に進むと可愛らしいドレッサー。
そしてそこで写真を撮ろうと列を成す女子たち。待ってる人たちに遠慮なしに、口を尖がらせて結構な枚数を取り直してるお一人様もいる。彼女のハートの強さ分けてほしい。

さらに奥へ行くとそこはキッチン。
大きな冷蔵庫があったので無造作に開けてみると、そこにはアレが。



ご覧あれ、このスイス人やフランス人もびっくりのチーズのセレクション
旦那がもしここに居合わせたら目がくらんで倒れてしまったかもしれない。
よく見るとアイスクリームまでチョコチップならぬ"チーズチップ"入りではないか。

ミニーマウスはやっぱりネズミなんだ。マウスって言ってるし。
ムーミンはカバじゃないけど、ミッキーもミニーもネズミだ。
ちょっと気になってWikipediaを見てみたら、ミッキーマウスの愛読書に『チーズと平和』とあった。
ミッキーマウス - Wikipedia

もしこの本が実在するなら著者はおそらくスイス人だろう。
そしてミニーがミッキーに作るお弁当の想像がついた。それはかわいい顔のついたキャラ弁などではなく、パンとチーズ。これに違いない。
それなら毎日でも気軽に弁当作りを続けられる。
ミニーのアイディアを頂戴したいところだが、日本の現実世界で毎日これをやってしまうと破産する。
ヨーロッパのチーズが安く買える社会が訪れる日は来るのだろうか。

初めての子連れディズニーを振り返る

行く前は、次男が小さい(1歳3か月)ので乗れるアトラクションもだいぶ限られるだろうし、汽車と船くらいなら乗れるかと予想していたが、思いのほかたくさん乗れた。
リニューアルされたというイッツアスモールワールドを皮切りに、ジャングルクルーズ、カリブの海賊、ホーンテッドマンション、プーさんのハニーハントまで乗れた。もちろん汽車と船も乗った。結局朝の開園から閉園近くまでどっぷり楽しんだ。


最後に、今回のディズニーランドで個人的に印象に残ったことは、ディズニーランドにいるとやたらお腹が空くということだった。
レストランは高めだし混んでいそうだったので、ピザやラップサンドのような軽食を食いつないでいたが、食べても食べてもすぐにお腹が空いた。「あれ、本当に私たちさっき食べたよね?」ていうくらいすぐに減る。コンセプトが『夢と魔法の王国』らしいから、食べ物にも何かしらの魔法がかけられてるのかもしれない。
最終的にトゥーンタウンでフライドポテトをお代わりして食べたらちょっと落ち着いた。ポテトは普通のポテトらしかった。
夜もレストランでしっかり食べたが物足りなかった。

ミッキーの好物である乳脂肪分の多いチーズでも売ってくれたら腹にたまりそうなのにと不満を漏らさずにはいられなかった。

全体的な感想を言えば、ここでは普段の生活ではできない体験ができるので、たまに行くと脳への刺激になっていいと感じた。

来年も団体割引で行けるなら、凍った麦茶がほどよく溶けるくらい暑くて、ダンサーのお姉さんたちが放水ホースを持っていない日になるといいな。

もしまた雨ならゴーグルを持っていって顔いっぱいパレードの水を浴びてやろうじゃないか。