アルプスから高尾山

国際結婚しスイスに5年住んで帰国した主婦が日本とスイスのギャップに弄ばれる

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子供のために早退する母親に罪は無し

パートで働き始めてまだ一カ月足らず。
一昨日また保育園から子供が熱を出したと呼び出しがあり、私の早退は気づけば4回目。

面接の時点で私は明確に伝えておいた。

「最初は週3〜4日の勤務を希望しようと思っていましたが、どっちみち子供の発熱やらで休まざるを得ない日があると思うので、ご迷惑をおかけすることを前提に週5日間勤務を希望します」と。

その条件でもありがたく採用していただき、そして有言実行、まだ一カ月と経っていないのに4日も早退している。

あるときは会社に着いて1時間ちょっとで保育園から電話。
そして一昨日は終業時刻まであと2時間というところで電話。


一応、旦那に迎えに行けないか聞いてみるが、論文の締め切りが近いから無理という返事。

私が迎えに行くしかない。
パートだから働く時間が減れば給料も減る。
しかし今の私はそれを残念とは思わず、むしろパートで良かったと思う。
これで正社員なら申し訳なさすぎて居たたまれない。

上司に伝えなければ。

気が重い。


私:「すいません、また子供が熱を出したと保育園から連絡がありまして、大変申し訳ないのですが早退させていただきたいのですが」

上司:「そうですか。わかりました。お大事にしてください」

私:「ほんっとうに度々でほんっとうに申し訳ありません。お先に失礼します。ほんっとうに申し訳ないです。すいません」


申し訳ない顔をし過ぎて最近ますます眉間のシワが濃くなったので、嘘か真か知らないがハリウッド女優御用達というシワ取りシートを眉間に貼って寝ている。


しつこいようだが私は勤務開始して一カ月足らずで4日も早退している。
面接のときに早退や欠勤することもあるだろうと思っていたが、なんとなく一カ月に2、3日かなと思っていた。

甘かった。
早退は欠勤よりもタチが悪い。

私の職場の従業員数は決して多くなく、その中にはパートの主婦が数名いて、週に3日しか出勤していない人も何人かいるので、誰かが欠けていても全く違和感はなく、それが当たり前。
なので朝から欠勤していてもそんなに目立たない。

しかし早退となるとどうだろう。
朝の出勤時に皆に挨拶し、ミーティングをし、そこからの早退は欠勤より目立つ。
無言で帰るわけにもいかず、皆に「息子が発熱したため早退させていただきます。ほんっとうに申し訳○×△※ ○×△」
と言って腰を折ったまま退散する。


辛い。心苦しい。
社長も理解がある人で、
「子供はそうやって免疫つけてくんだもんな」
と言ってくださるが、この先これが続いたら言うことがなくなるだろう。

私だってもう謝罪の言葉が見当たらない。
今は「度々申し訳ありません」

次回は「度々度々申し訳ありません」


早退。

また早退。

この勢いじゃ私は2018年ベスト・ソータイスト受賞間違いなしだ。

なんなら2019年を待たずにさっさと殿堂入りさせてくれ。

私が珍しく終業時刻近くまでいると、

「あれ、今日は◯◯さん早退してないんすか?」


サウイフモノニ
ワタシハナリタイ



しかしいつも腑に落ちないのが保育園を早退させられた息子が38度5分の熱があっても元気いっぱい暴れ回ること。

保育園の体温計が壊れているんじゃないかと疑いたくなるが、なるほど、頭を触ると確かに熱いのだ。


それが一昨日は連絡を受け保育園に息子を迎えに行くと、いつもと違ってぐったりしている息子がいた。
顔は真っ赤で目は虚ろ。
それでも促されずとも保育士さんたちに自らバイバイをする一歳の息子。

悲しいかな、誰も見ていない。



いつもの発熱と違う様子に心配になり、その足で小児科を受診すると、しっかり「溶連菌」という菌をもらっていた。

抗生物質を飲ませると一晩で熱は下がり元気になった。



この調子なら月曜日は保育園に行けそうだ。
私も仕事に行けそうだ。


ベスト・ソータイストへの道のりは険しい。