アルプスから高尾山

国際結婚しスイスに5年住んで帰国した主婦が日本とスイスのギャップに弄ばれる

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約1年半ぶりにスイスに行った

というわけで、1月末から2月の頭にかけて夫の実家のあるスイスのフランス語圏に滞在してきた。
もうだいぶ前のことになってしまった。帰国の数日後ににブログを書き始めたのだが、完成させないまま就職をし、毎日の家事と育児と仕事と飲み会に追われ、気付けばもう4月である。
スイスから帰国して今日でちょうど2カ月がたったが、せっかくなので振り返ろう。

約1年半ぶりのスイス

2019年1月某日。空港に着くと、さ、寒い。スイス在住の日本人の友達は「今年の冬は寒くない」と2日前に言っていたのに。
到着時の気温は1度。東京の寒い方に住んでいる我々にとっても充分な寒さであった。

今回スイスに久しぶりに滞在し、やはり一長一短だが、いろいろと思うことがあったので、今回はそれについて書き連ねたい所存である。
「良いニュースと悪いニュース、どっちから聞きたい?」と聞かれたら必ず悪いニュースから聞くタイプなので、スイス・ネガティブポイントからいこうと思う。

スイス、やっぱりここがイヤ

バスの券売機

いつもなら歩く距離も、歩きたがらない子供連れとなるとバスを利用したくなる。
スイスに住んでいない私はパスなど持っていなかったので、バス停にある券売機で購入することに。
購入するために自分が利用するゾーンを選択する必要がある。
ゾーンのボタンを押すが何も起きない。壊れている。そういえばそんなことしょっちゅうあったな。イラつきながら懐かしさに浸る。
そう遠くない隣のバス停まで歩くことにした。

そこにはさっきの壊れていたのと全く同じ券売機がある。ゾーン選択のボタンを押すと、今度はきちんと支払うべき金額が表示された。
財布をモゾモゾ漁ってみると、小銭はない。
嫌な予感。
この券売機、お札が入らないのである。カード挿入口はあるが、これはクレジットカード用ではなく、プリペイドカード用。日本はバスの中でもスイカにチャージできるってのに、ここではそれもしてくれない。
小銭かプリペイドカードがない人間を歩かせる国、スイス。
えっと、2019年なんですけど。

ちなみにこのような街中でバスに乗るときは、運転手が乗車や降車の際に乗車券をチェックすることはせず、たまに現れる”コントロールする人”と呼ばれる警官風の制服を着た人たちが抜き打ちで乗車券チェックするために乗り込んでくるのだ。
見つかったら1万円ほどの罰金を科される。ちなみに電車も改札は無いので罰金システム。

私は一度も捕まったことはないが、たまに無銭乗車が見つかって、言い訳しながら住所や名前を尋問されている若者を見かける。


若者といえば、久しぶりにメトロに乗ろうとしたら、中心街のとある駅のホームにわんさかいた20歳くらいの若者たちのガラの悪さに驚いた。
いやいや、話せばいい子たちかも、でもそうじゃないかも、それはここ日本だろうがどこの国だろうが同じ。
こんなにスイスに文句垂れてる私が言っても説得力ないだろうが、「○○人だから○○だ」と決めつけたくないスタンスです、私。
(いや、マジで。)
でも私が言う「ガラの悪さ」っていうのは雰囲気の話でして、具体的に説明させていただきたい。
まず、女子はこれでもかとアイラインを引き、男子は刈り上げの短髪が多い。
女子はレギンスかスキニーパンツ、男子もパツパツ系か足首にかけてシュッとしてるジャージ。足元はスニーカー率が高い。(石畳多し。)
何だか攻撃的な雰囲気。警察が来たらいつでも逃げられる。
スイスに来て改めて日本で流行りに流行ったワイドパンツの漂わせる、あの何とも言えない優しい雰囲気に気づいた。あれを履くと立ち振る舞いも穏やかになる。ワイドパンツ履いてて警察に追いかけられてもパンツが風の抵抗を受けるし、もつれ合って速く走れないに違いない。
てか例えば万引きするのにわざわざワイドパンツなんてはいて行かないだろう。いや、油断させるためにあえてはくってのもありえるな。

何だかスイスの若者をディスってワイドパンツを称えただけだが、今日はこの辺で筆をおく。そんな日もある。
スイスに行って思ったことはまだまだあるので、次回は久々のスイスで再認識したスイスの素晴らしさについて語りたいなぁなんて、春の木漏れ日に包まれながらぼんやり思っている。
ぼんやりしているのは昼間から花見でビールをひっかけたからである。

帰ってきてから1年が経つ前にもう1度くらいはブログを更新したいなぁ。

ぼー。