アルプスから高尾山

国際結婚しスイスに5年住んで帰国した主婦が日本とスイスのギャップに弄ばれる

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姑と仲良くできない理由

夫から、私が義理両親に壁を作っていると言われた。

 

国際結婚だから言葉や文化の壁があるのは当たり前だけど、私はこの数年間でどんどん義理両親、特に姑との関係を拗らせている。

 

彼女は世話焼きで、私のことを気にかけてくれていた。

スイスに住んでいるときは息子を預かってもらったり、大変世話になった。

だが、このブログで3年前くらいにも愚痴っていたように、性格というか、価値観が合わない。

不思議ちゃんすぎてイライラすることも多く、日本に遊びに来たときも小さな衝突があったり、関係にしこりがある。

 

何で彼女に対してこんなにモヤモヤするのか、上手く言葉で説明できないが、自分の中で関係に影響を与えたのは、やっぱり「写真切られる事件」な気がしている。

 

これ友達に話すと決まって笑い話のネタとなるのだが。

ある日、スイスの義理両親の家に遊びに行くと、私が撮って彼女に送った私と息子の写っている写真がプリントされて冷蔵庫に貼られていた。

冷蔵庫には他にも数枚の写真がランダムに貼られていて、他にも私の息子、つまり彼女にとっては孫の写真が貼られていた。

 

そして数ヶ月後、再び義理両親宅を訪れ何となく冷蔵庫を見てみると、私と息子の写真は、私の写っていた左半分が切られ、息子がいる右半分だけになっていた。

この話を友達に言うと、大抵「ひどいね〜」なんてゲラゲラ笑われるのだが、もともと自己肯定感が非常に低い私にとっては、存在を否定されたようなショックな出来事だったのだ。

夫にそのことを話すと、「何を大袈裟な。お母さんは大して考えもせずに他の写真を貼るスペースを確保するために切っただけでしょ」と言う。

それに対し「それにしても失礼だよ」と反論してみるが、私のリアクションの大きさが異常だと言う。

しかも、私の写真を切った後も、何食わぬ顔で私と冷蔵庫の前でおしゃべりしたり、相変わらず感じの良い内容のメールを送ってくる義母にもモヤモヤする。

夫からしたら私が異常らしいが、私からしたら義母は宇宙人だ。

 

 

そして今夜、数ヶ月の時を経て夫から「両親との壁を作っているのが残念」ときた。

 

別に無視している訳でもないし、年末年始とか節目にはちゃんとスカイプで話すし、週一の定例スカイプに付き合わさせないでほしいと伝える。

同時に、自分に自信がなさすぎて、こんなちっちゃい(らしい)ことで傷ついたり、他人の目を気にしてストレスフルな毎日を送る自分を何とかしたいと思い悩む。

 

私の目標にしている人は、通勤時に見かけるママチャリのおじいさん。

車道の左側にある自転車マークの上をママチャリでマイペースに走り続ける彼の姿が羨ましくて仕方ない。

 

彼の姿を見るまでは、車道を走っていい自転車は車輪が細くてハンドルがグニャっと「つ」の字に曲がっているやつだけなのでは?という疑惑がつきまとっていたが、彼の堂々たるペダリングを目にし、その疑惑は消え去った。

彼の周りの車は猫バスを避ける木の如く、キレイに彼を避けて追い越して行く。

 

 

私はといえば、歩道と車道の間の、歩道側にある薄い灰色の部分からはみ出さないように自転車に乗る。

これ、夫からは危ないからやめろと言われるが、自転車マークの真上を走り続けることは、私にとって、車を運転する方々の邪魔になっているという意識に苛まれるためストレスを感じる。というか怖い。

 

車道と歩道の間の部分からはみ出さないことばかりを気にしていることが、私の人生そのものに思えて仕方ない。

 

私は、姑が生きているうちに自転車マークの上を堂々と走れる自信に満ちた人間となり、彼女の過去の行いなど水に流してまともな関係を築けるのだろうか。

 

ぶっちゃけ無理そうだけど、自己肯定感を高めるために、「自分っていいね!」と鏡の前で1日100回唱えることから始めたい。

(現時点での1日の最高記録5回。)